ベターマン

話 -story-

四夜 醒-mezame-

検査の結果、間違いなくデュアルカインドであると判定されたケータは、ようやく普通の日常に戻っていた。登校途中でクラスの女子と一緒にいるヒノキを見かけ、声をかけるが、無視されてしまう。その日の昼休み、無視された理由を訊ねるケータに、ヒノキは固い声で答える。自分たちがヘッドダイバーであることは秘密にしなければならない。転校してきたばかりで親しくなっているのは不自然だ。そう告げると、ヒノキは去っていった。
放課後、火炎放射器を引きずった溶接マスク姿の男が、ヒノキを襲う。炎に追いつめられ、地下へ逃げ込んでいくヒノキ。そこへラミアが駆けつけるが、男は火炎をガスボンベに浴びせ、ラミアもろともに自爆する。
異変を察したケータは、異様な幻に脅かされつつも、ヒノキと合流した。だが、二人の前に火炎を放射する産業廃棄物処理用ロボットが迫る。そこへ、サクラのリミピッドチャンネルで二人の危機を察知したアカマツたちが、覚醒人を落としてきた。ヒノキとともに覚醒人に乗り込んだケータは、アカマツたちが驚くほどの操縦で、ロボットを倒す。
戦いが終わって、ケータはヒノキに話しかける。自分たちが幼なじみであることまで隠さなくってもいいだろ。その言葉に、ヒノキは素直にうなずくのだった。そして、ガス爆発の中を生き延びたラミアは、ケータが示した能力に注目していた……。

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